article

乾杯の挨拶のマナーや頼み方&文例集

飲み会の最初の関門、乾杯の挨拶。参加者の中で誰にお願いするのが正しいマナー?失礼にならない依頼のタイミングと、そのまま使える依頼文例を徹底解説します。

約4分で読めます

はじめに:乾杯の挨拶、誰に頼む?

いよいよ始まる会社の飲み会。全員のドリンクが行き渡り、あとは開始を待つばかり…!

その時、幹事のあなたは気づきます。「やばい、『乾杯の挨拶』って、一体誰に頼めばいいんだっけ…?」

役職者がずらりと並ぶ中、違った人にお願いしてしまったら、場の空気を凍らせてしまうかも…。
そんな不安に駆られる新人幹事のために、この記事では乾杯の挨拶依頼の基本ルールと、スマートな依頼方徹底解説します。

なぜ「最初の乾杯」はそんなに重要?

乾杯の挨拶は、単に飲み会をスタートさせる合図ではありません。

  • 会の目的を再確認させる(例:「〇〇さんの歓迎のために!」)
  • 公式な宴席の始まりを宣言する
  • 参加者全員の気持ちを一つにする

いった、会全体の向性を決める重要な役割を担っています。
だからこそ、誰にお願いするのかという「人選」が、幹事の最初の腕の見せ所になるのです。

【基本ルール】挨拶は「役職の序列」で決まる

日本の宴会文化には、挨拶の役割に関する暗黙のルールが存在します。これを押さえておけば、大きな失敗はありません。

挨拶の種類担当者の目安ポイント
乾杯の挨拶参加者の中で3番目に偉い会のスタートを威勢良く切る役割。
締めの挨拶参加者の中で2番目に偉い宴もたけなわで一度場を締める。帰る人への配慮。
締めの挨拶参加者の中で最も偉い会全体を総括し、公式にお開きを宣言する最も重要な役割。
なぜ「3番目」なの?

最も役職が高い(1番偉い)人は、会を締めくくる大トリ」を務めるのが通例です。
そして、2番目に偉い人はその手前で場を締める「中締め」を担うことが多いため、
会の口火を切る「乾杯」は、3番目の方にお願いするのが最もスムーズで失礼がない、とされています。

短い会や小規模な会であれば…

締めのないような会であれば、2番目に偉い人が乾杯挨拶
最も偉い人が締めの挨拶担当するようにしましょう。

こんな時はどうする?例外パターン

  • 歓迎会・送別会の場合:
    主役の直属の上司(部長など)にお願いするのが一般的です。序列ルールよりも、主役との関係性が優先されます。
  • 社長や役員が参加している場合:
    通常、社長は締めの挨拶を担います。乾杯は、その場を主管する部署のトップ(事業部長など)にお願いするのが良いでしょう。
迷ったら相談!

どうしても序列が分からない、誰に頼むべきか確信が持てない…
そんな時は、自分の直属の上司に「乾杯のご挨拶、〇〇部長にお願いしようと思うのですが、いかがでしょうか?」と相談しましょう。
一人で抱え込まず、確認を取るのが最も確実な法です。

失礼にならない!スマートな依頼のタイミング

挨拶をお願いする際は、タイミングが命。相手に心の準備をしてもらう配慮が大切です。

  • 【BEST👍】数日前に打診する
    最も丁寧な法です。
    「〇〇さん、来週の懇親会なのですが、よろしければ乾杯のご挨拶をお願いできないでしょうか?」と事前に内々にお願いしておけば、相手も挨拶の内容を考える時間ができます。

  • 【GOOD👌】開始5〜10分前にお願いする
    事前依頼が難しい場合でも、会が始まる直前にご本人の席まで行き、
    「本日は来ていただいてありがとうございます。大変恐縮なのですが、乾杯の音頭をお願いできますでしょうか」
    直接お願いしましょう。

絶対NG!いきなりの「無茶振り」

司会進行のマイクを持ってから「それでは乾杯の挨拶を、〇〇部長、お願いします!」と、いきなり指名するのだけは絶対にやめましょう。
これは相手に恥をかかせてしまう可能性のある、最も失礼な行為です。

【コピペOK】そのまま使える依頼フレーズ集

状況1:事前にチャットでお願いする場合

〇〇部

お疲れ様です。
来週〇月〇日(金)の〇〇さん歓迎会の件ですが、もしよろしければ、〇〇部長に乾杯のご挨拶を頂戴できないかと考えております。

お忙しいところ大変恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。

状況2:当日、口頭でお願いする場合

〇〇部長、本日はご足労いただきありがとうございます。

誠に恐縮なのですが、この後の乾杯の音頭を、ぜひ〇〇部長にお願いできますでしょうか。

まとめ:挨拶依頼は「気配り」の第一歩

乾杯の挨拶依頼は、社内の人間関係や序列を理解し、相手への敬意を示す絶好の機会です。丁寧な準備とスマートな依頼で飲み会のスタートを成功させれば、参加者からの信頼はもちろん、上司からの評価もぐっと上がるはずです。

ひこの記事を参考に、自信を持って幹事を務めてくださいね。